2025.09.08
ドラッグストアの洗剤売り場を歩くと、棚いっぱいに「お風呂用」「トイレ用」「キッチン用」「衣類用」……と、用途別の商品がずらりと並んでいます。 ふと改めて考えてみると、私たちはシーンごとに洗剤を買い分けるのが当たり前になっているのです。 そんな日常の前提を問い直す存在が 「wash-U」 です。 ブランドサイトには、この一本で「洗浄・消臭・除菌」の機能を備えると明記されています。用途を限定しない——キッチンも、お風呂も、トイレも、 衣類も。家の中の大半にこれ一つで対応できるという提案です。 とはいえ、オールインワンと聞くと「どれも中途半端なのでは?」という心配が自然と浮かび上がってくるかもしれません。 そこで「TADORi編集部」は、wash-Uがどのように機能するのかを知るために、共同創業者の坂本さんに根掘り葉掘りお話を伺いました。 取材を通してwash-Uを知るたびに感じたのは、坂本さんは生活者が正しい知識を身につけて、健やかに暮らせる社会をつくりたいという視点で、このプロダクトに向き合っている、ということでした。 では、そのwash-Uとは一体どんなものなのでしょうか
工場で培われた力を、日常の暮らしへ
wash-Uで期待できる4つの効果
暮らしを変えるのは、正しい知識
合成界面活性剤や塩素などの化学添加物不使用で水排水も自然にやさしい。
wash-Uの正体は、「スーパーアルカリイオン水(SAIW)」です。 ブランドサイトでは次のように定義されています。 「微細なゴミと塩素を取り除き、キレイに浄化された水道水を、イオン交換膜の特殊な電気分解槽に通過させて生成した pH12.5 以上の強アルカリイオン水」 簡単に言えば、何も薬剤を使用することなく、強アルカリの性質をもつ水にしたものです。 このスーパーアルカリイオン水は、もともと自動車工場で板金やステンレスに付いた頑固な油汚れを落とすために使われてきました。工場で扱う油は、家庭の料理用の油とは次元が違います。何度も高温にさらされて焼き付いた油膜や、金属加工に用いられる特殊な潤滑油など、通常の洗剤では太刀打ちできないレベルの汚れです。 そのため従来は苛性ソーダのような強力な薬剤で処理するのが一般的でした。しかしそれらは製造から使用、廃棄にいたるまで環境負荷を伴い、排水処理が不十分であれば自然環境に悪影響を及ぼすリスクを抱えています。 そこで「工場レベルの油汚れを落とす力を持ちながら、人にも環境にも負担をかけない方法」として開発されたのが、スーパーアルカリイオン水でした。 実際にこの水は、自動車の生産ラインや精密部品の加工現場といった厳しい条件の下で成果を上げています。短時間で確実に汚れを落とす必要のある環境で実用に耐えてきたという事実こそ、効果の裏付けです。 その力を間近で見てきた共同創業者の原さんは、「この技術を日常生活に広げれば、人々の暮らしをもっと健やかに変えられるのではないか」と考えました。 そうして生活者の手に届く形へと落とし込まれたのが、wash-Uなのです。
「工場レベルの油汚れを落とす力を持ちながら、人にも環境にも負担をかけない方法」として開発されたのがWash-U
では、なぜwash-Uは水でありながら、これほど多機能に働くのでしょうか。ポイントは「pH12.5」という強いアルカリ性にあります。坂本さんに、洗浄、消臭、除菌、そして4つ目の「防錆(ぼうせい)※金属がサビるのを防ぐこと」の効果が出る仕組みを教えていただきました。 1. 洗浄 —— 油や汚れを浮かせて剥がす 「アルカリ性の水は、油や皮脂といった酸性の汚れに反応します。酸性の汚れは、人間や動物が出す汚れのほとんどです。pH12.5という強アルカリは、油汚れを分解して水に溶けやすい形に変える働きを持っています。 さらに、スーパーアルカリイオン水は『クラスター』と呼ばれる水分子の集合体が非常に小さいため、繊維や素材のすき間に浸透し、汚れと素材の間に入り込んで剥がし取ってくれます。これが、市販の商品が多く使用している界面活性剤を使わずとも、高い洗浄力を発揮できる理由です」 2. 消臭 —— 臭いの元を中和する 「生ゴミやタバコの臭いなどの悪臭の多くもまた、酸性です。アルカリ性のスーパーアルカリイオン水は、それらを中和することで臭いそのものを抑えます。芳香剤のように匂いを上書きするのではなく、臭いの元を化学的に消すのが特徴です」 3. 除菌 —— 菌が生きられない環境をつくる 「多くの菌やウイルスは、中性に近い環境で活動します。しかしpH12.5という強アルカリ環境では、生存できません。更に、スーパーアルカリイオン水は、優れた洗浄力で菌やウイルスを覆う汚れや油を除去することで内部に浸透させます。しかもアルコールや塩素と違って刺激臭や残留物がなく、人や環境への負担もありません」 4. 防錆 —— 酸化を抑える 「一般的なアルカリ水は塩分を含むため、金属を逆に錆びさせることがあります。しかしスーパーアルカリイオン水は、生成する過程で、水道水に含まれる不純物を取り除き、炭酸カリウムの濃度が0.1%と極めて薄く、塩分を含まないため鉄やステンレスを腐食させません。むしろ金属表面に安定した膜を作り、錆の進行を防ぐ効果が期待できます。 さらに、スーパーアルカリイオン水は野菜の洗浄において農薬や付着菌を除去するだけでなく、酸化を抑えて腐敗を防ぎ、鮮度保持効果が確認されています。キャベツやリーフ野菜の保存試験では、色や弾力を長期間維持することが証明されています。これにより、安全で環境に優しい方法で防錆と、食品の鮮度保持を同時に実現できます」 洗浄・消臭・除菌・防錆という4つの機能は、すべてpH12.5の強アルカリというシンプルな性質から生まれています。だからこそ、私たちが日常で向き合う汚れや臭いに使えば、安心感と十分な効果を同時に得られるのです。 仕組みを知れば、「なぜこの1本で多用途に対応できるのか」も自然と腑に落ちてきます。
wash-Uで期待できる4つの効果.洗浄・消臭・除菌・防錆
今回、wash-Uを手がける坂本さんに直接お話を伺って「TADORi編集部」が強く感じたのは、彼らが単に便利な洗浄水を売ろうとしているのではないということです。むしろ彼らが目指しているのは、生活者が正しい知識を持つことで、より健やかに、安心して暮らせる環境を広げることでした。 たとえば、洗剤は「用途ごとに分かれているものを買うのが当たり前」と思い込んでしまいがちです。しかし本来は、水の性質を理解しておくだけで、1本で多用途に対応できるという選択肢がある。しかも、クオリティに妥協することなく、それを選択する方が経済的で、環境負荷も限りなく低い。それを実現してくれるのが、wash-U。 彼らはその知識を伝えることで、生活者が今以上に健やかに暮らすための選択ができるように、丁寧なコミュニケーションをとりながら働きかけているのです。 取材を通じて実感したのは、wash-Uは単なる製品ではなく、正しい知識を広げるための手段としても存在しているということでした。
合成界面活性剤や塩素などの化学添加物不使用で水排水も自然にやさしい。
合成界面活性剤や塩素などの化学添加物不使用で生活排水も自然にやさしい。
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